ああ!!スキヤキ

厚手の鉄鍋を熱し、牛の脂肪をさっと溶かす。そこにグラム
500円くらいの筑豊牛が乗る。



そこにキザラを多めにふりかけて、薄口醤油をサーッとたらす
とグジュグジュと煮えてきて、香ばしい「すき焼き」が出来上
がる。



煮えすぎないうちにさっさと頬張るのがコツなのです。
書いているだけでよだれが・・!



この食べ方は関西風と言うらしいが、そんなことはどうでも良い。
とにかくうまく食えればいいのである。



思えば、子供のころ食べていた「すき焼き」は鶏肉だった。
牛肉などめったにお目にかからなかった。



わたしが本当のすき焼きは牛肉なのだ、と認識したのはいつご
ろだっただろうか。



それは巻き寿司やいなり寿司やちらし寿司が鮨と思い、握り寿
司が鮨なんだと気がついたとき、たぶん高校生になった頃では
なかったでしょうか。


鶏はどこのうちでも庭に放し飼いで、肉も卵も自家調達式なの
でした。
これ、いまでいう地鶏です。


本物の「にわとりのすき焼き」は黄色い脂肪がのって、歯ごた
え充分でとてもうまかった。



おっと、すき焼きを語っているのになんですが、これだけは言
っておきたい。 



家の鶏は、ひよこから育てるので当然愛情が湧く。
ひよこの時はオスにもメスにも変わらぬ愛情を込めて大事に育
てます。



メスは育つと卵を産んでくれるので助かる。
しかしオスは朝から鳴くばっかりで役立たず。



でも最後は立派に役立ってくれるのです。
すき焼きにするとオス肉の方が絶対にうまいんです。