宇宙誕生の謎解く鍵 発見

宇宙誕生解く鍵 素粒子ニュートリノ未解明の変化発見

高エネルギー加速器研究機構茨城県)や京都大、東京大
等11か国の国際研究チームは、19日素粒子のニュー
トリノが「ミュー型」から「電子型」に変化する現象を
世界で初めて発見したと発表した。


この変化は「ニュートリノ振動」と呼ばれ、観測が難し
く未確認だった最後の一通りの変化を事件で確認した。
宇宙の誕生で決定的な役割を果たしたとされる物理現象
「CP対称性の破れ」を解明する鍵となる成果だという。

★解説  物理学最大の謎研究に道筋

宇宙はビッグバンと呼ばれる大爆発で生まれ、星や銀河
のもとになる「物質」と電気的性質などが反対の「反物質
が同じ量だけ生じたとされる。


しかし、両社は互いに打消し合い、出来立ての宇宙は瞬
く間に消滅してしまうはず。


この物理学最大の謎を解く鍵が「CP対称性の破れ」と
いう現象で、今回の発見は減少の解明に道筋をつけ、研
究の弾みとなるきわめて大きな成果だ。


CP対称性の破れは、物質が反物質よりごく僅か壊れに
くかったため、消えずに残ったとする理論。


益川敏英京都産業大学教授と小林誠・高エネルギー加
速器研究機構特別栄誉教授がクォークという素粒子のグ
ループで説明し、2008年のノーベル賞を導いた。
だが、これだけでは謎を解くには不十分と判明した。


小林さんは「クォークの『破れ』で宇宙全体の状況を説
明しようとしたが無理で、今の宇宙にある量の物質が存
在するにはクォーク以外の別の物質でも『破れ』が必要だ。」
と話す。


その候補がレプトンという別の素粒子のグループで、ニ
ュートリノもその仲間だ。


国際チームはニュートリノを人工的に作って長距離を飛
ばし、その間の変化を観測する方法で、未確認だったミ
ュー型から電子型への変化を世界で初めて発見した。


実験で判明した電子型の出現率を他のデータと総合すると、
ニュートリノでも「破れ」の証明につながることが期待で
きるという。


今後、より精度を高める実験データの蓄積が重要だといい、
チームの中家剛・京大教授(素粒子物理学)は、「研究
を続ければ『破れ』が燃える可能性が出てきて、観測装
置をより高性能にすることが必要かも知れない。」と話す。


私らが知らず、また予想もできない宇宙生成の原理を解き
明かすなんて、よくもまあ、という気になりますね。


この暑い時期の暑さにめげず、こういう難しい問題に取り
組む方達の思考回路はいったいどうなっているのでしょうか。


   司法書士 福岡市

  放射線測定器 日本製 Aing−327