食事で夏の冷え対策

ついに本格的な夏がやってきました。
外はクラクラするほど暑いのに、電車の中やオフィス内
は冷房が効きすぎて肌寒い……。


このように夏場は、過激な寒暖差で体温調整が難しい季
節です。


冷房の効きすぎた部屋に長時間いると、夏であっても気
になるのが「体の冷え」。
放っておくと血流が悪くなり、肩こり・腰痛・便秘・不
眠などさまざまな体調不良を招きます。


ブランケットをかけるなどの対策もありますが、今回は
食事でできる冷え対策。
体を冷やす食習慣とその改善方法をいくつかご紹介します。


■NGな食習慣その1

炭水化物に偏った食事【NG食事例】そうめん、ざるそば


夏バテで食欲がなくなると、そうめんやざるそばだけで
食事を済ます方が多くなります。


そうめんが冷たいから……というわけではなく、そうめ
んだけ、ざるそばだけという、炭水化物のみの偏った食
事に問題があります。


普段、食事をしたあと後、体が温かくなるのを感じこと
はありませんか?


これは体が食事の栄養素を吸収するときに熱を発生する
からです。
この熱を「食事誘発性熱産生」といいます。


この食後に発生する体熱は、栄養素の種類によって異な
ります。


たんぱく質のみを摂取したときは摂取エネルギーの約30
%、糖質のみの場合は約6%、脂質のみの場合は約4%発
生するといわれています。


このように、たんぱく質は炭水化物や脂質よりも食後に
体を温めます。


そうめんやざるそばを食べる際には、ゆで卵や冷奴、鶏
やエビの天ぷらなどのたんぱく源をプラスすると、冷え
た体が温まりますよ。


■NGな食習慣その2

朝食抜き

仕事が忙しく、朝寝坊して朝食抜き…そんなこともたま
にはありますよね。


でも普段から体が冷えやすくて、朝食を食べない習慣が
ある人は要注意!


冷え性の人ほど朝食は食べるようにしてください。


「朝食と体の冷えに何の関係があるの?」と不思議に思
うかもしれません。


実は、朝食を食べた人と食べなかった人を比較すると、
食べなかった人の方がその日の体温は低く、エネルギー
代謝が低下してしまうことがわかっています。


そのような理由から、冷えやすい人こそ朝食を食べた方
がいいのです。


体の冷え改善だけでなく、ダイエットをしている場合も
朝食は食べたほうが効果的です。


食欲がないときは温かい飲み物を飲んだり、果物を食べ
たりでもOK。


無理のない方法を見つけて、朝食抜きの食習慣から脱却
しましょう。


最後に、体を温める食材をいくつかご紹介します。


【体を温める食材】
・生姜・にんにく・長ねぎ・玉葱・ニラなど臭いの強い野菜
ごぼう・カブ・大根などの根菜類
・胡椒・唐辛子などの香辛料

特に注目なのが、生姜を使った生姜湯や生姜紅茶です。
生姜特有の成分「ジンゲロン」は発汗を促し体を温める
効果があります。


オフィスの冷房が効きすぎていて、体が冷えてしまった
ときには、生姜が入った温かい飲み物を飲むと良いですよ。


体を温める成分はその他にもいろいろありますが、まず
は体が冷えやすくなる食習慣を根本から見直して、夏の
冷え対策を万全にしましょう!




道江 美貴子
女子栄養大学栄養学部卒業後、管理栄養士としてより多
くの人に「健康を維持できる食事」を届けたい、


そんな思いで、社員食堂運営会社大手(株)グリーンハ
ウスに入社。
100以上の社員食堂をまとめるスーパーバイザーを務め
ながら、健康増進メニューの作成・健康セミナー・カウ
ンセリング等を行う。



いながらにして汗をかくことができる唯一の季節である夏に
体を冷やさないようにして、しっかり汗をかいて汗と共に、
老廃物も一緒に体外に排泄しておきましょう。


その為にもこまめな水分補給と適切な体調管理を怠ること
なく継続していきましょう。





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