熱中症対策の水分補給は常温で

梅雨明けから猛暑が続き、熱中症への注意が必要だ。
熱中症対策には水分を十分に補給することがまず大事だが、
「高齢者や病気を持っている人は、冷たい飲料を飲むの
は逆効果になる場合がある」という。


むしろ、「常温飲料がおすすめ」と話すのは日本薬科大
学学長で百済(ひゃくさい)診療所院長の丁宗鐵(てい
むねてつ)氏だ。


熱中症になった人に話を聞くと、『水分をとっていた』
という人が結構います。
ただ、お年寄りや体の弱い人は、氷水のような冷たいも
のだと量を飲めないので、十分な水分補給になっていな
かったのです」


消化器官は約37度を下回るとうまく機能しないといわれる。



冷えた水などを飲んで胃が冷えると、温度を戻そうと体
内の血液や水分が急速に胃の周辺に集まる。



もともと猛暑で体は脱水症状ぎみ。
それなのに水分や血液が一部の器官に集中することで、
さらに脱水症状が進むという。



そのうえ脳や心臓、腎臓などで血液が足りなくなるので、
高齢者や、動脈硬化などの基礎疾患がある人の場合だと、
最悪、死につながることもあるというのだ。



「水分を吸収すること自体、体に負荷を与えます。



若くて元気な人は冷たいものを飲んでもかまいませんが、
高齢者などにとっては15〜20度、ちょうど井戸水くらいが
適正な温度です」(丁氏)



外は連日の猛暑だが、一歩屋内に入るとエアコンが利い
ている。



そして、外に出て冷たい飲み物を飲む。
こうして暑さと冷えを繰り返すことによって、自律神経
が変調をきたし、夏バテにもつながると丁氏は指摘する
のだ。



「冷房は仕方がありませんが、体の中は冷やさないこと
が重要なのです」(同)。



コンビニ業界でも、「飲料は冷えているもの」という常
識を覆して常温飲料を販売したところ、静かなヒット商
品になっているという。



山崎製パンが運営するデイリーヤマザキは7月1日、全国
約1600店舗のうち約600店舗で常温のお茶と水を販売する
コーナーを設けた。



「ある大手飲料メーカーのアンケートによると、『常
温飲料を買いたい』という消費
が4割以上いました。



3月から4店舗で実験的に販売したところ、常温の飲料に
需要があることがわかりました」
(同社デイリーヤマザキ事業統括本部)



なるほど、熱中症というのは、只、水分を補給すれば
いいと言うものでないことを納得しました。



早速、このことを多くの人に知ってもらうべく、私も
本サイトでこのことを知らせようと思って記載しました。






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