食中毒シーズン 手洗いの励行

食中毒を起こすシーズンが到来。
食中毒を引き起こす原因は「細菌」「ウイルス」「自然毒」
等、様々ですが、梅雨から夏季は食中毒を引き起こす細菌
が好む高温多湿の環境となり活発に増殖する為、細菌性
の食中毒被害が多数報告され大きなニュースになる。


細菌性の食中毒では、年間患者数の65.6%が、6〜9月に
報告されているのだ。


梅雨〜夏季には、細菌性食中毒は約2.4倍にもなる。
薬用せっけんの「ミューズ」を展開するレキットベンキ
ーザー・ジャパンの調査によると、石けんなどを使った
手洗いの徹底率は、プロの料理人96.6%に対し、主婦は
59.7%と大きな差があることがわかった。


食中毒は、その原因として、1)細菌性食中毒、2)ウイルス
性食中毒、(3)化学性食中毒、 (4)自然毒食中毒、その他
に大きく分けられる。


中でも、梅雨〜夏の高温多湿の時期に多発するのは、カ
ンピロバクター腸管出血性大腸菌などが原因となる細
菌性の食中毒。


厚生労働省が発表した「平成24年(2012年)食中毒発生
状況」でも、細菌性食中毒について見てみると、1〜5月
及び10〜12月は月当たりの平均発生件数が 24件である
のに対し、6月が65件、7月が53件、8月57件、9月52件と
なっており、平均56.7件と、約2.4倍の発生率だった。


衛生管理の水準が高い日本でも、非常に多くの食中毒が
発生している。


■食中毒予防の三原則は「付けない」「増やさない」「やっつける」


食中毒の予防は、何よりもその原因となる細菌を体の中
に入れないことが第一。


そのためには、まずは食品に細菌を「付けない」こと。
ただ、あらゆるところに原因となる細菌は存在しており、
ある程度付いてしまうのは仕方のないこと。


そのため、細菌やウイルスが付いてしまった場合には、
それが増えるのを阻止(「増やさない」)ことが重要だ。


また、「増やさない」こと以上に重要なのが、口には入
るまでに微生物を「やっつける」こと。


この「付けない」「増やさない」「やっつける」ことの
3つが、食中毒予防の三原則。


特に、家庭での対策として認識が不足しているのは、「付
けない」ための対策。


「付けない」ための第一歩として大切なのは、正しい手洗
いの励行だ。


■30秒のしっかり手洗いで食中毒を徹底予防

手洗いポイント時には、石鹸をつけてよく泡だて、30秒
程度の時間をかけて隅々まで洗うことが重要だ。


その後、流水で石鹸をよく洗い流し、清潔なタオルで、
きちんと手を拭いて乾燥させよう。


<手洗いの時の注意点>


1. 手を洗う前は、腕時計やアクセサリーは外す。
2. お子さんが手を洗う時には、大人が付き添い、確認
   をすることが重要。
3. タオルはひとりずつ個人用に、清潔なものを用意する。
4. 特に汚れが落ちにくい、指の先、手首、親指、手の
   しわに注意。

主婦の手洗い意識の低さが明らかになったが、手洗い時
にハンドソープなどの石けんを使用しない場合、食中毒
の原因となる細菌が手に残ってしまう可能性がある。


細菌の繁殖が活発となるこれからの季節、正しい手洗い
から食中毒対策を始めたい。


そもそも手洗いの励行は、昔から言われてきたことであ
りますが、手洗いそのものがあまり徹底した手洗いとな
っていないような感じがあります。


一般的・日常的に目にする手洗いは、手を湿らす程度で
済ましているのを散見します。


器にいれた水の中でチョコチョコと洗うのではなく、水
を流しながら、手をゴシゴシこすって最低でも30秒間
以上は洗うべきであります。


気休め的手洗いでは、効果がありません。
手洗いの重要性を認識して、しっかり気を込めて手洗い
を実行していきましょう。



加えて、爪切りをコマメに行うことも奨励したいものです。
特に、オシャレのために爪を必要以上に伸ばしている人達
には、食中毒が頻発する時期だけでも爪を伸ばすのは控
えて欲しいものですナ