貯金よりも貯筋運動を
脳卒中は、高血圧、糖尿病、脂質異常症などと同様に生
活習慣病が原因です。
これを改善するには、喫煙、食べ過ぎ、運動不足、過度
なストレスなどの生活習慣を改めることが必要です。
同時に血中の脂質を燃やす有酸素運動が効果的です。
一番手軽なのはウォーキング。
1日30分で十分です。
しかし、介護予防のためにはウォーキングだけでは不十
分です。
運動器の維持のためには筋力を鍛えることも必要です。
なぜなら、私達の身体は普通に生活しているだけだと加
齢と共に筋肉が減っていくからです。
身体の筋肉量は20代を100%とすると、60台で6
0%、70代で50%になるというデータもあります。
また、上半身よりも下半身が男性よりも女性の方が筋肉
が減り易くなっています。
実はウォーキングだけでは、転倒・骨折予防に有効な腹
筋・背筋等体幹部の筋肉はあまりつきません。
更に歩行機能の面で特に重要なのは大腰筋という上半身
と下半身をとないでいる筋肉です。
私達は、通常歩く時、無意識にかかとから地面につけて
歩きます。
ところが、大腰筋が弱ってくると、かかとからではなく、
つま先から地面につけて歩くようになります。
すると、道端の段差や石ころ、家の中の布団につまづい
て転倒しやすくなります。
こうした事態を避けるには、筋トレで体幹部や下肢の筋
肉を鍛えることが重要になってきます。
80代を過ぎても鍛えれば筋肉は増えていくことは分か
っています。
すでにスポーツジムへ通っている人はぜひ続けてください。
まだの方は是非試してください。
貯金よりも貯筋運動に励むことを心掛けましょう。