過剰な美白行為はご用心

紫外線が日焼けの原因となるのはご存じの通りで、地表
に届く紫外線の95%はUVA(315〜380nm)で、残りの5%はUVB
(280〜315nm)と呼ばれ、UVBは皮膚の浅い部分・表皮に、
UVAは深い真皮まで到達し細胞にダメージを与えます。



過度な日焼けはやけどのようになり、さらにヒドくなる
と皮膚ガンに発展する。



そのため紫外線をブロックしようとして表皮にメラニン
色素を表皮に生成する。
これが日焼けのメカニズムです。



日焼けと言うと軽く聞こえるが、紫外線には強力な殺菌
作用があるため、生物や細胞を死滅させる力もあります。



温暖化ネタで定番のオゾン層が吸収してくれるので地表
は安全だが、宇宙では死活問題にもつながるレベルとな
るので、女性の紫外線対策は理にかなっている。



ただし、骨の健康にも役立つことは、意外と知られていない。



骨を構成するカルシウムは尿から排せつされるため、日々
減り続けている。



そのため常に補給する必要があり、成人なら800〜1,000
mg、およそ1グラム必要なのだが、吸収されにくいので
補給が難しい。



そこで登場するのがビタミンDだ。
ビタミンDはカルシウム吸収の強力な助っ人で、不足す
ると歩行障害、骨軟化症など重大なトラブルを引き起こす。



便利なことに体内で生成されるのだが、その際に紫外線
の力を借りているのです。



つまり、日焼け対策で紫外線をカットすると、ビタミン
Dの生成量も減り、最終的には骨の弱体化につながります。




毎日サプリを飲んでいるから大丈夫!と思うのは勝手だが、
ビタミンDなしでは吸収率が大幅にダウンすることを忘
れてはいけない。




高価なサプリメントを毎日摂取しても、大半は吸収され
ずに出て行ってしまうのでは、からだも財布も浮かばれない。



カルシウム不足はO脚の原因でもある。
過剰な美白でO脚になったら、元も子もないような気が
するのは男性だけだろうか。



■紫外線でガン予防?

日光浴=紫外線=ビタミンDの影響は、カルシウムだけ
ではない。


なんとガンの発生率にも深く関係しているのです。



日光を浴びる時間が少ない夜勤勤務の人は、ガンになる
リスクが高いというデータがある。



ときどき夜勤の交代勤務でも1.8倍、常に夜勤の人は2.9
倍にも跳ね上がるのです。



逆に、ビタミンDサプリメントを飲み続けた人のガンの
発生率は、飲まない人の半分程度になるので、日光浴が
ガン予防に役立つことは確実です



個人差もあるだろうが、1日15分が目安というから、たま
には紫外線ノーガード戦法で出歩くのが良さそうだ。



最近は男性向けの紫外線対策グッズもあるそうだが、適
度な日焼けの方がモテそうな気がするのは私だけだろうか。



いずれにせよ、過剰な紫外線対策を続けると、あとあと
イタい目に遭うのでご注意を。



■まとめ


紫外線を見ると肌のメラニン色素が増加し、日焼け状態
になるという。



見える訳ではないのだが、目に入るだけで防衛プランが
発動される訳だから、人間と紫外線は浅からぬ因縁を持
っている。



適度な日光浴と日焼け対策を両立させるなら、サングラ
スがお勧めだ。



紫外線は服も透けるので、黒い長手袋など気休めにすぎ
ないのだから。



ご一考を!



美を求める行為そのものは尊重されるべきですが、度を過
ぎた行為は、己の寿命にまで影響を及ぼす怖れがあるので、
くれぐれもご用心を。



私個人の感想は、以前流行っていました小麦色した小娘と
いうのが、好みであり、印象にも残っています。



     毎日骨ケアMBP