川内選手 自己ベスト更新で4位 ソウル国際マラソン

2時間8分15秒の自己ベストを持つ川内優輝(26=埼玉県
庁)が、2時間7分台の自己ベスト更新を目指して出場。

7分台は逃したが、2時間8分14秒と自己ベストを1秒更新
し、アフリカ勢に続く4位と健闘した。


レース後、川内は「2時間7分台を狙っていたので悔しい。
2度目のペースアップについて行けなかった。もったいない」
と30キロ過ぎでの失速を残念がった。


8月の世界陸上に向けては「絶対に今日のような展開になる。
いい勉強になった」と収穫も話した。



さて、この川内選手の人となりを示す公表された内輪話を次に
伝えます。



17日のソウル国際マラソンに出場する公務員ランナーの川内
優輝(26)=埼玉県庁=が現地入り。


自己ベストの2時間7分台を達成した場合、日本陸上連盟の強
化制度で年間最大500万円が支給される「シルバー」に認定
される可能性が高いが、辞退する考えを示した。


「必要ない」というのが理由。
柔道界の金銭スキャンダルに発展した日本スポーツ振興センタ
ー(JSC)からの個人助成金も返納していたと明かした。


競技の報酬は結果だけでいい。
川内は金浦空港で「2時間7分台を出すために来た」と決意を
語った。


世界有数の高速コースと見込んで海を渡った。
7分台は2年前からの目標。
だが、その先の報酬には無頓着だ。


陸連は新強化選手制度として、最大で年間1000万円の強化
費を4月から支給する。


まだ川内は名簿に入っていない。
一方、2月の東京マラソンで2時間8分の記録を出した前田和
浩(九電工)は年間最大500万円の「シルバー」に認定。


7分台を出せば、川内が認定される可能性は高い。
しかし、前代未聞の考えを告白した。


「明日の結果次第ですが、認定されても断りますよ。必要ない
ですから」


JSCからの個人助成金も返納していた。
2011年4月に助成対象となり、四半期ごとに30万円ずつ
振り込まれた。
昨年2月までに90万円が入金されたが、手を着けなかった。


「使い道がなかった。『領収書の必要ないお金です』と説明さ
れたが、使ってないお金はもらえない」。


昨年3月に「前代未聞」と言われながら、助成辞退届を提出。
90万円をJSCの口座に振り込んだ。


そんな清廉潔白な性格だけに、柔道界の金銭感覚には不快感を
示す。
「ひどいですね。信じられない。強化に使うならまだしも、飲
み食いなんて…」。


今年度は強化選手として最大150万円の陸連強化費を使えた
が、活動費はスニーカーなど用具代を含めて総額50万円程度
だった。


陸上界の常識を破り続ける最強の市民ランナーは「陸上にお金
は必要ない」とサラリ。
スポーツと金の関係に一石を投じた。


川内選手に纏わる過去の報道から私が掲載した彼の行動の一部
をピックアップすれば次のとおり、


今年1月16日の報道から


まさかのドタバタ劇だ。男子マラソン川内優輝(25=埼玉
県庁)が16日、エジプト国際マラソン(18日)出場のため
成田空港から出発したが、大失態を演じた。


空港にパスポートを持ってくるのを忘れ、予定していた午後8
時50分発のエジプト航空機に搭乗できず、急きょ10時30
分発のカタール航空に便を変更。


航空券代は主催者払いだったものの、パスポートが間に合わず
エジプト航空はアウト。


急きょ10時30分発のカタール航空便で、ドーハ経由でのル
クソール行きを決断した。


正規料金で往復チケットを購入せざるを得ず、3カ月分の給与
に相当する約80万円の出費。







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