日本女子アイスホッケー五輪出場権掴む

アイスホッケー女子・ソチ冬季五輪最終予選最終日(1
0日、日本5−0デンマークスロバキア・ポプラト
勝てば五輪出場が決まる世界ランキング11位の日本は、
世界ランキング19位のデンマークに完勝。


開催国として出場した1998年の長野以来、4大会ぶり
2度目の五輪出場権を獲得し、来年2月に開催されるソ
チ五輪出場一番乗りを果たした。


◇出場確信していた

日本オリンピック委員会ソチ五輪対策プロジェクト・橋本
聖子委員長談

『銀メダルを獲得した2011年冬季アジア大会での活躍
を見て、強化対策をしっかりすればソチ五輪には絶対出場
できると確信していた。


プロジェクトとしては、団体競技であるアイスホッケーの
出場が悲願だった。
非常にうれしくて、心強く思う。
他の競技にも非常に力になると信じて、さらに強化対策を
進めていきたい。』


◇自分たちのプレーした【日本・飯塚監督談】

『60分間、しっかり自分たちのプレーをして戦ってくれ
た。いい時間帯に点を取れた。
(この4年間は)最後にいい準備ができて大会に臨めたの
で、選手はよくやってくれた。


ちょうど1年後に五輪が開催されるが、メダルを取れるチ
ームづくりをしたい。』


◇本当にうれしい【日本・大沢選手談】

 『本当にうれしい。少し硬さはあったと思うが、自分た
  ちのホッケーはできた。
  もっとレベルアップできるところがあると思うので、
  強いチームにしていきたい。』


◇舞台が整った【日本・久保選手談】

 『やっと五輪の舞台が整った。
  予選に勝って決まったが、まだ通過点。
  新たな目標に向けレベルアップしたい。』


◇言葉に表せない【日本・中奥選手談】

 『言葉に表せないくらいうれしい。
  スロバキアに負けたので、(GKとして)私の力を見せ
  たいと思って今日の試合に臨んだ。』



日本のスポーツにおける女性選手団の活躍は目を見張るもの
があります。


この活躍をとおして、今マスコミにはびこるいじめ・暴力等
の暗い話題を吹っ飛ばしてもらいたい。


ニュース番組や記事で取り扱われるスポーツ欄は、明るい楽
しい話題が豊富・主体であり、暗いニュースは刺身のツマ又は
手料理のスパイスに比せられるものでしかなかったのです。


それが今や暗いニュース・醜聞ともいえる暴露記事や刺激的記
事の横溢で溢れ返っているこの現状を打破すべくマスコミ関係
者も知恵を絞ってを欲しいものですネ。


因みに男子アイスホッケーの微笑ましい記事を、過日、本欄に
投稿していたのですが、改めてここに再録してみます。


《以下は過去の記事》

東京国体冬季大会は最終日の1日、都内でアイスホッケ
ーの決勝など4試合が予定されていたが、リンクのトラ
ブルで2試合が中止となり、成年の部は都勢と北海道の
「両チーム優勝」と決まった。


屋内リンクでの試合中止は「前代未聞」(日本アイスホ
ッケー連盟)というハプニング。


客席で落胆する子供たちを楽しませようと、両チームの
選手が即興で“決勝戦”を披露し、客席を沸かせた。


会場は、西東京市ダイドードリンコアイスアリーナ
先立って行われた少年の部の決勝戦の途中で氷の下の冷
却用配管が破損、緑色の液体が氷上にしみ出すトラブル
が起きた。


業者を呼んで応急処置を施し、予定より約2時間遅れて
成年の決勝を開始しようとしたが、今度はリンクに出入
りする扉が閉まらなくなる不具合が発生。


約30分後、「試合中止」がアナウンスされると、客席か
らブーイングも飛び出した。


その後、表彰式が行われたが、式典が終わった後も、ゴ
ール裏の観客席では、地元3小学校の児童約400人が
諦めきれない表情でリンクを見つめていた。


それに気付いた都チームの春田啓和主将らが、子供たち
の目の前でシュート練習を開始。


その様子を見た北海道の選手たちも続々と氷上に集まり、
約15人の選手たちが3対3のミニゲーム形式で試合を
始めた。


選手たちは、ゴール裏に設置された透明な防護用ボード
にわざとパックを当てて子供たちを驚かせたり、選手同
士が激しくぶつかったりして、サービス精神あふれるプ
レーを披露。


約30分間の“試合”の後、練習用のパックを観客席に
投げ込み、締めくくった。


歓声を上げて喜んでいた子供たちは、選手たちがリンク
を去ろうとすると、大声で「ありがとうございました」
とあいさつ。


選手たちが笑顔で手を振ると、周囲の大人たちは大きな
拍手でたたえた。


西東京市の小5(11)は「試合中止は残念だったけど、
選手が私たちを楽しませてくれたのですごくうれしい」
と笑顔いっぱい。


都チームのDFでソチ五輪予選日本代表の山田虎太郎選
手(早稲田大3年)は「自然に話がまとまった。せっか
く見に来てくれた子供たちに喜んでほしかった」と振り
返った。


大北照彦監督は「選手たちが『ミニゲームでも見せたい』
と提案してくれた。


子供たちにアイスホッケーの素晴らしさを伝えることがで
きたと思う」と誇らしげだった。



不祥事が続くスポーツ界において、この記事は一服の清涼
剤とでも表現できる心温まる記事であった。


これを報じた新聞には、もっと大きな文字と広いスペース
で報じるべきであったと注文をつけたい。


この一事をもってしても、ホッケー人気は、日本において
今後、益々高まっていくことであろう。






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