瓦版斜め読み(栗山監督が大谷選手を大型遊撃手と投手の二刀流にしたい)

夢の大型遊撃手だ!11日(日本時間12日)日本ハムの栗山
英樹監督(51)は、優勝旅行先のハワイで入団が決まったド
ラフト1位・大谷翔平投手(18=花巻東)の「遊撃手構想」
をブチ上げた。


重ね合わせるのはヤンキースアレックス・ロドリゲス内野手
(38)である。


日ハムのチームは投手と野手の「二刀流」での育成方針を示し
ているが、高校時代に守っていた外野手だけではなく、指揮官
はAロッドばりの大型内野手としての可能性に大きな期待を寄
せた。


最高気温27度。優勝旅行先のハワイで爽やかな風を浴びなが
ら、栗山監督が驚きのプランをブチ上げた。


9日に入団を表明した大谷に話が及ぶと、まだ喜びを隠し切れ
ない様子で目を輝かせながら口を開いた。


 「翔平(大谷)は野手だったら遊撃ができると思っている。
スナップスローや体勢が崩れた時の送球も凄いんだから。
あとは距離感の問題だけ」

1メートル93の長身から繰り出す、最速160キロの直球を
誇る右腕。

栗山監督はその強肩に注目した。投手と野手の「二刀流」。
それだけでも前代未聞だが、内野手、それもセンターラインで
守備陣の要でもある遊撃手となれば二重の驚きだ。


大谷は高校時代、登板しない際は外野を守っていた。
加えてパ・リーグにはDHもある。


しかし指揮官は「ケガさえしなければ絶対、結果を残せる。
こういう大型な選手が遊撃をできたら野球は変わるよね」と力
を込めた。

過去には楽天の松井、元広島の石井らプロ入り後に投手から遊
撃に転向した例はあるが、栗山監督の思い描く理想像はスケール
が違う。


想定するのは「右、左というのは違うけどAロッドだよね」。
現在はヤンキースの三塁を守るロドリゲスだが、マリナーズ
レンジャーズでは1メートル91の大型遊撃手として活躍。


通算647本塁打本塁打王を5度獲得している。
一方でゴールドグラブ賞も02、03年と2度受賞。
打撃、守備ともに最高レベルの選手である。


栗山監督には大谷選手の忘れられないシーンがある。
昨夏、2年生だった大谷が出場した甲子園1回戦の帝京戦。
当時はスポーツキャスターとして取材した時(6回の第4打席
で)外角低めの球をライナーで(逆方向の)左翼フェンスに直
撃させた。


「高校生であんな打球は見たことない」と衝撃を受けた。
高校通算56本塁打
一発を打てる上に逆方向にも打てる。
さらに堅守も誇る。


栗山監督は大谷に、和製Aロッドとしての姿を早くも重ね合わ
せているようだ。


逸材の未来は洋々たるものがありそうだが、その指導育成にも
重大な責任がかかってくる。


ソフトバンクホークスのライバルチームである日ハムではある
が、将来の日本の野球をしょって立つであろう大谷選手の成長
が待たれるものだ。




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