食事制限によるダイエットの効果は?

「夏前にダイエットしなきゃ……」と思ったときに、ダ
イエットグッズを用意する必要もなく、ジムにも通わず、
お金もかからず、「はじめやすいし、効果が出やすい!」
と一番に飛びつきがちなダイエット方法、それが『食事
制限』。



まずは大好きなスイーツを控え、効果がなければご飯を
控え、しまいにはほとんどカロリーがないコンニャクだ
けを食べる……というパターンが多いのだそう。



確かに食事制限をすると、最初の1ヶ月くらいは体重がど
んどん落ちるので、「ダイエット成功!」と思いがち。




しかし、これも最初の1ヶ月くらいのある時期を境に、
体重減少はストップするのです。
そのある時期とは……?



ところで、人間は食べ物で得たエネルギーを下記の3つの
方法で消費しているって知っていましたか?




1.生活活動代謝・・・スポーツ、通勤、仕事など身体を
動かして消費する代謝

2.DIT=食事誘導性身体熱産生・・・食事した際の消化
・吸収に伴って熱を発散する代謝

3.基礎代謝・・・常に手や足、内臓や心臓、呼吸などを
働かせるための代謝


ちなみに3の基礎代謝が消費の中の60%を占めるのだそう。
しかし、食べる量が少ないと、「エネルギーが入ってこな
い」と身体が危機感を察知し、少ないエネルギーでも身
体が動けるように調整するように脳に働きかけます。



そうなると、基礎代謝まで低くなってしまうのです。
基礎代謝が低くなった状態で、食事制限を続けるとどう
なるのでしょうか?



食事制限ダイエット1ヶ月を迎えるたある時期、身体が
「食べ物がほとんど入ってこないから、非常用を使うし
かない!」と判断し、まずは、体内で蓄えていた体脂肪を
使います。



「それなら体脂肪が減るじゃん♪」と喜んでいる場合で
はありません。



体脂肪をエネルギーに変えて使う際には、グリコーゲン
という成分が必要なのですが、それを筋肉組織から借り
てくることになります。




そうなると筋肉がどんどん減っていってしまいます。
つまり、『食べても燃えやすい身体』というのは筋肉に
より体脂肪を燃焼している状態。



それが逆に、『食べた物を燃やさずに動く身体』つまり
消エネ状態の身体を作ることになります。




食事制限で一時だけ痩せても、それは『太りやすく・痩
せにくい身体』作り第一歩だったわけです……。




食事制限だけのダイエットは控えるのが懸命。
筋肉を増やして、常に燃焼し続けているような『省エネし
ない身体』を作るのが、女性のほとんどが理想とする
『たくさん食べても太らず、ずっと体型維持できる』方法
というわけです!



というわけでもう、むやみに食事制限ダイエットに飛び
つくのはやめましょうね。





上記の記事からは、食事制限によるダイエットの効果は望め
ないことはわかっのですが、そのメカニズムについては明確に
理解はできませんでしたが、とに角、食事制限のダイエット
法は効果無しということだけでも理解できれば良しとしましょう。





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