もうちょっと大人になろう。
社会性アップ(もうちょっと大人になろう)
トップアスリートには、我々とは「住む世界が違う」と感じさせる人が多い。
勝負に対するイチヅサがものの見方、価値観を世間とは変えてしまうからなのです。
ところが、野球選手であった松井秀喜氏にはそれがない。
「社会の一員としての自覚」即ち「社会性」が感じられる。
彼ほどの実績ある選手ならば、もっと感じていい自我(エゴ)の代わりに周囲への配慮や感謝の気持ちが普段の言動から伝わってくるからである。
それをはぐくんだのは第一番に家庭環境であろう。
星陵高校からリーダー的立場であった松井氏には「自分さえ良ければ」と言う態度は通用しない。後輩やチームの者等周囲への配慮や犠牲的精神が求められる。
松井秀喜氏の人気は、プロである以上勝つことは大事である。
しかしそれがすべてではない。
人々の共感を得る存在でなければ、マーケットにおける評価を含め高い評価は得られない。
現代の風潮である権利の主張に急なあまり、己のエゴに気付かずに権利主張にのみ目を向けず、も少し大人になって周囲を見回す視点も必要なのではなかろうか。