心臓手術の修希チャン召さる

毎日新聞5月7日 夕刊】


日本ラグビー協会A級レフェリー・麻生彰久(あそう・あきひ
さ)さん(36)=福岡市東区=の長男で、重い心臓病のため
全国からの募金で2011年に渡米し心臓移植に成功した修希
(しゅうき)ちゃん(4)が5日午後、悪性リンパ腫のため
大阪府吹田市の大阪大医学部付属病院で亡くなった。


麻生さんは「非常に残念です。
皆さまのご支援のおかげで延命でき、楽しい時間をいただくこ
とができました」と、支援者を通じコメントした。


 ◇「支援で延命」…父、感謝


 修希ちゃんは出生前に心臓疾患が見つかり、生後4日と同7
カ月の時に手術を受けた。


しかし心機能が低下する「拡張型心筋症」の手術を早急に実施
しなければならず、ラグビー関係者らが「修ちゃんを救う会
を結成。
募金活動を開始した。


11年1月の第90回全国高校ラグビー大会決勝では、主審を
務めた麻生さんに、両校優勝した東福岡、桐蔭学園(神奈川)
の選手らが集めたお金を手渡すなど支援の輪が広がった。


募金総額は約1億8000万円になった。

修希ちゃんは同年2月に渡米し、同7月に手術に成功。
12年1月の帰国後は定期的に通院し、福岡市の自宅で療養し
ていた。


手術前は水分摂取の制限などがあったが、術後は体重も増え、回
復していった。


しかし、昨年8月に体調を崩した後は入院生活が続いていたと
いう。


悲しい記事でした。
幼い純真な幼児がなぜにこんなに早く命を召されなくてはなら
ないのか、天に対して疑問を投げかけたくなる衝動を抑えられ
ない。


しかし、救いはこの幼い命を救うために、多くの善意が寄せら
れたことの尊さ、重さを知らせてくれた報道でもあったと言える。


厳かに合掌。