四川地震、ボランティア受入態勢未熟

四川地震、ボランティア生かし切れず…態勢未熟
読売新聞 4月25日(木)8時19分配信

 【蘆山(中国四川省)=蒔田一彦】マグニチュード(M)7
・0の地震が起きた四川省雅安市には、国内各地から被災者支
援のためボランティアが駆けつけている。


ただ、当局の受け入れ態勢は不十分で、善意を生かし切れてい
ない。


2000人以上の被災者が避難生活を送る、同市蘆山県の蘆山
中学校。


敷地に所狭しと並ぶテントで、50〜60人のボランティアが
食べ物や水の分配から、子供の学習指導まで幅広く手伝っていた。


同市の学校職員、王三剛さん(30)は、2008年の四川大
地震の際にもボランティアで避難所の清掃や食事の配給を手伝
った。


「前回の経験を生かし、被災者の役に立ちたい」と話す。
一家で避難してきた凌興芬さん(33)は、「幼い子供も高齢
者も一緒なので、毎朝早くから家族分の食事や水をテントまで
届けてくれるボランティアは本当にありがたい」と手を合わせた。


中国でも08年の大地震を契機に災害時のボランティア活動が
一般的になった。


しかし、同県政府にはボランティアを調整する部署はなく、
「それぞれが好きに来てバラバラに活動している」(同県当局者)
という状態だ。


24日に約2000キロ・メートル離れた山東省から駆けつけ
た外科医の男性(36)は「医者が必要とされる場所で活動し
たいが、情報提供もしてくれない」と同県の対応をいぶかった。


どこの国も、同じ状況なのですネ。
民間の活力・行動力は旺盛・活発ながら、それに見合っただけ
の行政の施策の遅れが目立ってきます。


緊急を要することなのに、どうにも行政側の動きの悪さ・対応
の不首尾が目立ってきます。


とりわけ、中国の場合、報道管制をしたり、他国の救援を拒絶
したりと不可解な対応が気になります。


これ以上の意見陳述は、内政干渉に該当しそうなので、控えま
す。
しかし、何か釈然としないものが残ります。