中世の本に猫の足跡

中世の本にネコの足跡、ネットで話題に
ナショナルジオグラフィック式日本語サイト
               【3月28日(木)20時17分配信】

インクを踏んだネコが横切った跡がある15世紀の文書。
        (Photograph courtesy Emir O. Filipovic)
古代エジプトの宗教を皮切りにエドガー・アラン・ポーの「黒
猫」、新しいところでは人気ネコ画像サイト「I Can Has Chee
seburger」まで。


ネコと文学、文化は昔から蜜月の関係にある。
しかし、15世紀の文書を横切る足跡を残し、その存在を歴史に
残したのはクロアチアの古都、ドゥブロヴニクのネコくらいだ
ろう。


ボスニア・ヘルツェゴビナサラエボ大学で授業、研究の助手
として働くエミール・O・フィリポビッチ(Emir O. Filipovic)
氏は2011年7月、中世に記された手書きの文書に目を通してい
るとき、インクを踏んだと思われるネコの足跡が横切るページ
を見つけた。


早速、フィリポビッチ氏はカメラを向けてパチリ。
同僚や生徒に見せ、笑いの種にするためだ。


「これほど注目を集めるとは思わなかった」とメールでその経
緯を述べている。


2012年9月、まず同僚の歴史学者エリク・クワッケル(Erik Kw
akkel)氏に、ツイッターで写真を送った。だが、あちこちの
ブログで取り上げられ、リツイートされ、共有されるようにな
ったのは2013年に入ってからだ。


「単調で退屈な古文書の山を相手にする研究者が、好奇心をそ
そる何かに出くわすことはあまり多くない」とフィリポビッチ
氏は言う。


しかし、文章に目を通す時間が長ければ長いほど、眠気が吹き
飛ぶチャンスも増える。


フィリポビッチ氏は2008年に研究を開始してから、小さないた
ずら書きや謎の菌類、凝った装飾のイニシャル、害虫が開けた
と思われる穴、さらには精密な透かし模様などを見つけている。


ネコの足跡は面白い画像として話題をさらっている。
しかし、みんなが「ヘェー」で終わってしまってはもったいない。
そこから中世の地中海沿岸地域に関心を広げてほしいと、フィ
リポビッチ氏は願っている。


「これをきっかけに少なくとも1人ぐらいは、ドゥブロヴニク
やその内陸(クロアチアボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビ
ア)や、もっと広範な地中海沿岸地域の歴史にもっと時間を割
いてくれると良いんだが」。


足跡の写真は、写本の課題を集めたWebサイト「Interactive A
lbum of Medieval Paleography」に掲載される予定だ。


学生やアマチュアが手書きの文章を読むための実践訓練、特に
中世の文章を判読する練習ができるようになっている。


欧州デジタル人文科学会(European Association for Digital
Humanities)の歴史学者マージョリー・バーガート(Marjorie
Burghart)氏が管理するこのアルバムには、9〜15世紀の手書
きの文章が集められている。



昨日に引き続いてのネコチャンに関する報道へのコメントで
些か気が咎めますが、猫好きを言い訳に使っての逃げ口上、平に
ご容赦を!!
今後も、ネコチャンの話題を多く取り上げていく積りです。



なんとも愉快な報道でした。ネコチャンは、私も好きです。
悪戯好きなネコチャンは、今も昔も同じなのですね。


こういうネコチャンの落書きは、大いに結構と歓迎します。




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