南鳥島沖海底にレアアース大量に埋蔵

日本の排他的経済水域である南鳥島沖の海底には、去年、
大量のレアアースが存在することが明らかになりました
が、その濃度は、元素によっては中国の鉱山の30倍余
りに上っていることが、現地調査の結果、分かりました。


深い海からの引き上げ技術の確立や、採算がとれるかと
いった課題がありますが、専門家は「資源として開発で
きる可能性が高まった」と期待しています。


日本の排他的経済水域である南鳥島沖の海底の泥には、
去年、大量のレアアースが存在することが、東京大学
研究で明らかになり、先月には船舶による現地調査が行
われました。


調査では、水深5000メートルを超える海底から泥が
採取され、分析の結果、レアアースは6000PPMと
いう高い濃度で含まれていることが確認されました。


濃度は海域や深さによって異なっていたということです
が、濃度の高い場所では、レアアースの中でも特に重要
とされ、ハイブリッド車の製造などに欠かせない「ジス
プロシウム」が、中国南部の鉱山のおよそ20倍の濃度
で含まれていたということです。


また、この泥の中には、LED照明などに利用される「ユ
ウロピウム」が35倍、IT機器に必要な「テルビウム
も16倍の濃度で含まれていたということです。


泥の分析を行った東京大学加藤泰浩教授は、「レアアー
スが高い濃度で含まれる泥が、海底面に近いところで見
つかったので、資源として開発できる可能性が高まった」
と話しています。


ただ、今回レアアースが見つかった、5000メートル
を超える深海では、世界的にもこれまでに資源開発が行
われた実績はなく、経済産業省などは今後、引き上げ技
術の開発や、採算がとれるかといった課題について、
検討を進めることにしています。


なんとか実用化への目処を付けて欲しいものです。これ
以上中国に資源を利用しての外交手段を駆使させないた
めにも。





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