噂雀のオシャベリ 川内選手優勝翌日には仕事モード全開

世界選手権(モスクワ)の代表選考会を兼ねた第62回
別府大分毎日マラソン毎日新聞社など主催)を大会新
記録で優勝した川内優輝選手(埼玉県庁)がレース翌日
の4日早朝、大分市内のホテルで取材に応じ、「瀬古利
彦さんの記録を抜けたのがうれしかった」などと喜びを
語った。


昨晩はホテル近くの温泉に入り、大学OB関係者と鉄板
焼きで祝ったという。


事務職員として働く定時制高校に出勤するため、朝一番の飛行
機で帰路に就き、「いいレースの後はいつもそうだが、足が熱
を持って寝られなかった。
今日は飛行機で仮眠を取って、コーヒーをいっぱい飲んで乗り
切る」と「仕事モード」に切り替えていた。


自己記録も更新した2時間8分15秒は日本歴代16位タイと
なり、「いつまでも瀬古さんの記録(2時間8分27秒、86
年)が日本歴代20傑に残っていてはいけないし、市民ランナ
ーでも工夫すれば抜けると分かったのは大きい」と手応えも。


今後は2時間7分台を目指して3月のソウル国際などに挑戦す
る方針で、「まだまだ一層気を引き締めないといけない。

(世界選手権の代表に選ばれれば)前回大会で達成できなかっ
た入賞を目指す」と意気込んだ。


たとえ大会で優勝できたとしても、自分の本分を忘れずに、本
来の仕事に戻っていくというこの姿勢は、見上げたものである。


これは、我が福岡の祭りである山笠についても同様なことが連
綿として受け継がれている。


山笠期間の最終日の行事が終了すると、祭り期間中ずっと身に
着けていた法被を脱ぎ、祭りの事はスッパリ打ち止めして仕事
場へ復帰していくのである。
この時に山笠に出たから等という言い訳して仕事を休むようで
あっては、男の名折れとなるのである。


祭り終了後は、普段の生活・仕事に戻って仕事仲間にかけてい
た迷惑を取り戻す気概をもって、仕事や周囲の者に処していく
のが博多っ子の心意気であるのと川内選手の上記の態度とは相
通じるものを感じて、私は川内選手に大いにエールを送りたい。






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