噂雀のオシャベリ 大相撲初日 高見盛黒星発進

幕下に陥落すれば、現役引退を公言している十両高見盛(36)。
十両12枚目で臨む初場所は下に2枚しかなく、関取を維持す
るには7勝か、他力本願でも最低6勝が必要な状況だ。


角界随一の人気を誇る36歳。
今場所の注目の高さをうかがわせた。


黒星発進となった高見盛
支度部屋を出た場所での取材は、18人もの報道陣に囲まれた。
十両力士の初日の取組後としては異例の数。

観客にとどまらず、すべての目が36歳の大ベテランに注がれ
ている。


相手は自身より62キロも重い、214キロの徳真鵬。
立ち合いは気合が入りすぎ、先につっかけて待ったが2度。
3度目は立ち遅れた。
のど輪で押し込まれた土俵際、もろ差しになったが、反撃でき
ずに寄り切られた。


「緊張する」という初日。
立ち合いについては「焦っていた。
(3度目は)じっくり見なきゃ、と思った。
あの形になると、のど輪を外さないと何もできない」とうなだ
れた。


そして、「今日は今日、明日は新しい気持ちでやっていく」と
言葉を絞り出した。


大切な場所だと思うが?との問いに「いつも負けられない、と
思ってやっている」とポツリ。


逆境を乗り越えてきたのが高見盛
2日目から巻き返していく。


彼の人気は、勝負の世界にあって、ただ強い者若しくはそのパ
フォーマンスだけで観衆の共感を得るのではなく、「愚直」と
も思える相撲に対するヒタムキさが人気の一要素となっている
のであろう。


とにかく、白星を一つでもいいから、積み重ねていって欲しい。





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