初詣について

★もともとお正月は神道の儀式です。
各家庭では、その年の福をつかさどる歳神様に鏡もちをお備え
し、門松をたててお迎えし、おせち料理を作ってその年の豊作
や家内安全などを祈ってきました。


★家長と共に、歳神様からのお下がりであるおせち料理を頂い
たあと、歳神様のいる方角にある神社、寺院にお参りするとい
うのが恵方参りです。
(=恵方(えほう)といい、縁起の良い方角と考えられてきました)


★年籠り(としごもり)とはもう少し古くからある慣習で、氏
子である家長達が、その土地の氏神様をまつった神社にこもり
晦日から元旦にかけて豊作や家内安全を祈願する行事でした。

晦日から元旦にかけて神社にこもることが、大晦日から元旦
にかけてお参りする習慣へと変化したとも考えられています。


★大晦日から元旦に切り替わる深夜24時(0時)を跨いです
るお参りを二年参りとも言います。

なお、除夜の鐘は、神道というよりも仏教の儀式が現代まで残
ったものと思われます。


(1)お参りのしかた・作法

★古いお札やお守りを奉納する。

◎前の年に一年間お世話になった神様のお札やお守りは、初詣
での際に神社に持参して奉納します。

神社では、古いお札やお守りを浄め、焚き上げをしてくれます。
新年になったら、その年の歳神様をおまつりする新しいお札を
買い求めます。


◎合格祈願や、子宝祈願など、願いが叶った場合には、こうし
たお正月の奉納を待たずにお礼参りをすると良いでしょう。


◎ところで、A神社でいただいたお札やお守りは、例え遠方で
もA神社に奉納しなくてはいけないのか?

という点について疑問に思ったことはありませんか。
遠方で買い求めたものが数年たってしまった場合はどうしよう
ということです。

この場合、別の神社のものでも丁寧に焚き上げをしておまつり
してくださるそうです。

やむを得ないと考えられた場合、県外の神社の分を身近な神社
に奉納できるそうです。


★神棚から古いお札をさげるとき
(1)手や口を清めます
(2)神棚に手を合わせ、心の中で一年間お世話になったお礼を
   唱えます。

(3)古いお札を下げ、半紙、白い紙、和紙などで包みます。



本殿で神主さんにご祈祷やお祓いを受けるときではなく、自分
で参拝するときの参拝のしかたについてご説明いたします。


(1)鳥居をくぐる前に  服装の乱れを整えます。

(2)鳥居をくぐる時   神社などでは、神様が祭られている場所
             に入る際に、神様を敬う気持ちを表わす
             ために軽く会釈をして境内に入ります。 


鳥居をくぐったあと

 手水舎で身を浄める  境内の手水舎で、身を清めます。
  (1)まず右手に柄杓(ひしゃく)を持ち、左手を洗い清
     めます。
  (2)柄杓を左手に持ち替えて右手を清めます。
  (3)再び持ち替えて柄杓を右手に持ち、左のてのひらで
     水を受けて口をすすぎます。
     柄杓に口をつけて口をすすぐことのないように注意
     してください。
  (4)左の手のひらを清めます。
  (5)最後に柄杓を縦にして、自分が持った柄の部分に水を
     流し、元の位 置にもどします。
     柄杓は伏せておきます。


参拝のしかた・お参りのしかた
  (1)神前に進み、姿勢を正します。
  (2)賽銭を賽銭箱に入れます。
  (3)鈴を鳴らします。
  (4)もう一度姿勢を正します。
  (5)二拝二拍手一拝の作法(
     ニ礼二拍手一礼の作法、又は、再拝二拍手一拝の作
     法とも言う)で拝礼を行います。
   (5-1) 90度の礼で、二回拝みます。
   (5-2) 胸の前で二回、拍手をします。
   (5-3) もう一度90度の礼で、一回拝みます。
    ※拍手(はくしゅ)は、鈴と同じように邪気を祓う意
     味や、神様を呼び出すためと言われます。
     「かしわで」と言われることがあります。


鳥居をくぐる時  参拝完了後神社を出る時は、向きを変えて、
         拝殿を見返り軽く会釈をして境内を出ます。







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