瓦版斜め読み(松井選手の今後)

巨人・白石興二郎オーナー(66)が28日、現役引退を表明
した松井秀樹外野手(38)を将来、巨人の監督として迎え入
れたい意向を示した。


東京・大手町の球団事務所で「将来、巨人軍のユニホームを着
て、チームを指揮したいということであれば、我々としても
ありがたいし、もろ手を挙げて歓迎したい」と明かした。


また、巨人は松井に米大リーグ・ヤンキースへのコーチ留学を
打診したことも分かった。



約8分間の取材中、白石オーナーは4度、松井を指導者として
迎え入れたい意向を口にした。



「もし、ジャイアンツのユニホームを着て、指導者として後進
の育成に努力したいのであれば、我々としては大歓迎。



それは私も(主筆の)渡辺も一致しています」。
巨人だけでなく、読売新聞社などグループ全体で、バックアッ
プ態勢を整えていると明かした。



松井が現役引退を決断する前から、渡辺球団会長とは将来の監
督就任について話し合ったという。



年明けには松井が、渡辺会長らに引退のあいさつに来る予定だ。
「今後の第二の人生の送り方について、いろいろと考えている
と思う。
今後の身の振り方に関しても意見交換することになるでしょう
から、ぜひ、そうしてもらいたい」と語った。



会談の席上で“監督手形”を渡すことになりそうだ。
渡辺会長は8月、ラジオ番組に出演した際、「(監督は)想定
の中には入りますよね。



人気もあるし、貫禄、カリスマ性がある」と前向きな姿勢を示
していた。


将来の「松井監督」誕生へ向け、巨人サイドの動きは素早かった。
関係者の話を総合すると、来年、松井にヤンキースへのコーチ
留学を打診したとみられる。


ヤンキースもすでに本人にコーチ留学を打診しているという。
巨人とヤンキースは02年に業務提携の合意覚書に調印。


米国の日本プロ野球選手に関するスカウト情報を含む、野球に
関する全般的な情報の交換など、定期的に合同会議を開いてきた。


ニューヨークには、巨人の国際部が拠点を置いている。
05年には岡崎現2軍監督がヤンキースのマイナーコーチとし
て留学していた経緯もある。


世界各国から金の卵が集まるヤンキースでコーチとして経験を
積むことで、日米通算507号の実績だけでなく、指導者とし
ても成熟した松井秀喜を迎え入れることが可能だ。


「松井監督」実現へ向け、巨人とヤンキースがタッグを組んで、
指導者への第一歩をサポートしていく考えだ。


 ★「バイリンガルゴジラ」目指す

松井は今後、ニューヨークにとどまり、年明けにも巨人をはじ
め世話になった人々にあいさつするため、帰国する予定だ。


「今後についてはまだ何も決めていない。しばらくは、のんび
りしようと思っている」


ただ、ユニホームを脱いだ今、「人間・松井秀喜」をひと回り
成長させるためのプランがあるという。


「もう一度、真剣に英語を勉強しようと思っている。
せっかく時間ができたんだから、有効に使わないとね」。
10年間、米国でプレーし、日常会話なら苦にしない程度まで
英語をマスターしているが、さらに磨きをかけるつもり。


バイリンガルゴジラ」を目指していく。


どうやら、松井選手の今後は、SBホークスファンである私に
とって残念であるが、巨人軍が他球団に先駆けて太いキャスティ
ングボートを手中にしているようだ。





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