瓦版斜め読み(黒田投手 大金オファーを蹴ってヤンキースに残留)
ヤンキースの黒田博樹投手(37)がレッドソックスからの
「日本選手歴代最高年俸オファー」を断り、ヤ軍に残留して
いたことが27日(日本時間28日)、分かった。
レ軍関係者によると同地区のライバル球団から右のエースを
引き抜くため、年俸1800万ドル(約14億7600万円)
の1年契約を用意していた。
さらに同関係者は「獲得可能なら、さらにオファーを上乗せす
る用意もあった」と明かした。
日本選手の歴代最高年俸はイチローの1800万ドル(09〜
12年)。
レ軍へ移籍すれば、単独トップとなることが確実だった。
しかし、黒田はジーター、ペティットら主力選手からの強い引
き留めもあり「今年戦った仲間と世界一に挑戦したいと思った」
と決断。
レ軍より最低でも300万ドル(約2億4600万円)低い、
ヤ軍の1年1500万ドル(約12億3000万円)のオファ
ーを選んだ。
レ軍は黒田を獲得できれば、レスター、バックホルツと並ぶ3
本柱を形成でき、ヤ軍の大幅な、戦力ダウンも見込めていた。
ヤ軍のブライアン・キャッシュマンGMも「お金ではなく、う
ちに残ることを優先してくれた」と感謝しきり。
黒田の「男の決断」に救われた。
との記事を見て、私は非常に痛快な想いに浸っている。
世知辛い現代に於いて、それも極端に金銭感覚に敏いアメリカ
に於いて、金銭よりもチームメートとの絆若しくは目標を優先
して大金を蹴ってまで、目に見えないものを優先する男がまだ
存在するのだと、しかもそれがアメリカという異次元の世界で
健在であることを、改めて認識させられたからです。