瓦版斜め読み(興毅のボコラレ宣伝用ポスターの撮影)
8日、都内の亀田ジムで、プロボクシングWBA世界
バンタム級王者の亀田興毅(26)=亀田=は、「アンチ亀田」
に先制パンチや!とばかりに暫定王者で同級1位のウーゴ・ル
イス(26)=メキシコ=とのV5戦の番組宣伝用ポスターを
撮影したそうです。
興毅は顔を傷だらけにした特殊メークで登場。
コンセプトは「アンチ(亀田)が見たい顔」だった。
これがはたして現実となるのか?カットした右目尻の傷から流血し、
左目周辺には打撲の痕。いかにも痛々しい表情となっている。
もちろん撮影用のメークだが、興毅は「亀田を嫌いな人はこん
な姿を見たいのやろ?」と高笑いした。
1時間以上かけ、蝋(ろう)を使用した特殊メークを施した。
米人気歌手のスティービー・ワンダーなどの撮影を手掛けた
写真家の福田巌氏(69)がカメラに収めた。
これは、興毅の発案でこの“ボコられ”メークとなったようです。
10年12月のバンタム級王座獲得以降、下位ランカーとの防
衛戦を重ね、ボクシングファンの風当たりが強まっているのは
興毅自身は、百も承知。
そこで「『亀田、今回は、ヤバインちゃうんか?』と思わせた
い」とアンチファンの願望を逆手に取り、インパクトのある
写真に仕上げた。
「亀田史上最強の敵、現わる」というポスターのコピーのよう
に、87・5%の高KO率を誇るルイスは過去の対戦相手と
比べれば、高い壁でもある。
興毅もそこは承知しており、10月中旬からスパーリングに着手。
更に、今月初旬からは外国人パートナー3人を招き、長身のル
イス対策に余念がない。
それでも自分の顔を指さして「試合ではこんな顔にはならんよ。
最後は俺が勝っとるで」とニヤリ。
興毅には逆風を追い風にする胆力がある。