東京駅 復活
JR東京駅:丸の内駅舎がグランドオープン
東京駅が総工費500億円をかけて長期にわたる復元工事が完了し、1914年の創建当時の姿がよみがえった。
1945年の東京大空襲で焼失した3階部分が復活し、基礎に免震装置を組み込んで耐震性が向上。
屋根の一部には、宮城県石巻市雄勝町産の天然スレートが使われた。
駅舎内には、現代アートなどを展示する
休業中だった東京ステーションギャラリーも再開。3日には一時休業していた東京ステーションホテルが開業する。
という記事を、ヤフートピックスで見ての感慨。
私が学生時代東京の某大学へ入学し、東京に初めて上京した折に、降り立ったのがこの東京駅である。
その頃の東京駅の威容には、大変驚かされ、目を見張ったものである。
その頃の記憶がこの記事を読んで鮮明に浮かんできて懐かしさともう一度上京して、この目で確かめてみたい気持ちが湧き上がってきた。
私の出身地である福岡からは、博多駅で当時の特急「あさかぜ」に乗車して約23時間の所要時間をかけて東京駅に着いたのである。
家を出る時には、花の東京に行くからには、親から小遣いを旅費という名目でかなりせしめて上京していたので、財布にある程度余裕があり、夜行の寝台列車であっても食堂車に入り浸って日頃ありつけない
高価な食事ができたものでした。
一方、東京から帰福する際には、手元不如意で駅弁を買う金にも困って空き腹抱えて列車に揺られていたのである。
抱えていた鞄には、洗濯物を一杯詰め込んで、胃袋も財布もほとんど空っぽの状態で博多駅に辿り着いたものであった。
その苦難の帰路の出発点がほかならぬこの東京駅であった。
東京駅と前後して我が博多駅も、旧博多駅より南へ移転した所へ新装なったスマートな駅舎が完成したことになる。
今では珍しくも何ともないが、当時は新幹線もなければ、学生の分際で飛行機を利用しての上京すること等、想像もつかなかった。
東京駅と博多駅間の往復は、夏にはクーラーもない在来線で暑さに悩まされながら、ひたすら難行苦行に耐えていたと言えるであろう。
これも若さ故に体力があったからこそ出来たのであろう。
斯くの如き、諸々の思い出がある東京駅の復活まことに喜ばしいが、色々のアイデアや趣向を凝らしたイベントが暫く続くであろう。
それら一連のセレモニーや催しごとが終了して静けさと平静を取り戻し普段の顔に戻った頃を見計らって上京してみたいと思う今日この頃である
最後までお読み頂き有難うございました。