瓦版斜め読み(大学生になりたい 松井秀喜の新春初夢プラン)

昨季限りでの現役引退を昨年末に表明したばかりの松井秀喜
(38)が将来かなえたい3つの夢を抱いていることが31日、
分かった。
1)大学入学(2)米国に拠点を置いての生活(3)高校野
球の監督−が2013年の“初夢”。


古巣の巨人から近未来の監督候補として熱烈ラブコールを送ら
れるなど、引く手あまたの松井氏。
それでも現役時代から思い描いていた3本立ての夢を実現する
ために、今年も全力で突き進むつもりだ。
引退表明で年末の話題を独占した松井氏は、年明け
も極寒のニューヨークにいた。



プロ入り以来、初めて石川・能美市の実家に里帰りせず、夫人
と、そのおなかの中に宿るミニラ(第1子)と過ごすお正月。



タイムズスクエアの喧噪(けんそう)を遠くに聞きながら今後
に思いをはせた。



「生きている以上は、何かを学ぶのは大切なこと。そういうこ
とに時間を費やしていきたいと思っています」



引退表明の記者会見で語ったように、現役時代から向学心旺盛
で読書家でもある松井氏が以前から抱いていた夢の1つが大学
進学だ。



石川・星稜高時代は入学当初から進学も視野に入れて勉強にも
力を入れていたが、ドラフト1位で指名されて巨人入り。
華やかなキャンパスライフは送れなかった。



元巨人の桑田氏(早大入学)ら引退後に大学入学を果たした選
手は多い。



松井氏も常々、「大学に行ってみたかった」と口にしており、
今後はスポーツ分野を含めて興味のある学問の分野を絞った上
で志望校を決定。



高校時代からひそかに憧れていた日本の有名私大だけではなく、
世界から人材が集まるニューヨークの大学も選択肢に入れなが
ら、勉強に勤しむつもりだ。



2つ目の夢が、“米国永住”だ。
10年間の米国生活で英会話もすっかりマスター。
日常生活で不便さを感じる場面もほぼなくなり、英字紙もスラ
スラと読めるまでになった。


自宅のあるニューヨークの雰囲気も気に入っている。
現在はビザで滞在しているが、将来的には米国を拠点に生活し
たいとも考えており、グリーンカードの申請なども視野に入れ
ている。


日本と米国の野球や文化の架け橋にもうってつけだ。



そして高校野球の監督を務める、というのが第3の夢。
「やりがいが大きい仕事だと思う。
プロはある程度のレベルに達した選手ばかりだけど、高校野球
はまっさらだからね。


その分、責任は大きいけれど楽しいだろうね」と興味を示して
いた。



プロアマ規定など諸々のハードルをクリアした暁には、母校・
星稜高の監督就任を選択する可能性が高い。



引退表明時には同校野球部の山下智茂名誉監督(67)も「星
稜高の監督を空けて待っている」とメッセージを送っていた。



巨人からも近い将来の監督候補として熱烈ラブコールを送られ
ているが、
松井氏が自ら育て上げた“ゴジラ2世”を引き連れて甲子園に
襲来−というファン垂涎(すいぜん)の日が来るかもしれない。



いずれにしても、彼が所属するチーム若しくは団体は、彼が
所属したその日から、世間の耳目を引き寄せることになるで
あろう。



日本の何処かのプロ球団に入団したならば、観客動員数も
桁違いの入場者数となるであろう。





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